神夢想林崎流は、居合の元祖たる流祖、林崎甚助重信の創意に成るものである。 重信が思うに、大小二剣は腰に帯し鞘の内に在り鯉口を発する所必ず勝利の理あるべしと。 之を悟らんと欲し楯岡林崎明神に祈願一百日した。満願の日に至り、奇怪萬字剣を夢想に見て大悟し、 太刀打の根源居合剣法を発明し神夢想林崎流と號した。
当流の業は、向身、右身、左身、外物、外物許、二方詰、五箇之太刀、八箇之太刀などからなる。
稽古では、三尺三寸の長剣で九寸五分(小刀)に勝つを妙とする。
神夢想林崎流正統系図- 当流は流祖林崎甚助重信より田宮平兵衛昭常に伝わり、昭常は精妙に達した。
- これを継ぐ者は長野無楽齋槿露であり、爾後その道統は一宮左太夫昭信、谷小左衛門季正、常井喜兵衛直則に伝わり、 直則は津軽信政公に当流をもって抱えられ、信政公自らこれを学び精妙に達した。
- 直則の後を継いだのが浅利伊兵衛均禄である。
- それから当流は津軽藩の武人に伝わり、 その道統を承けた者は田中惣右衛門治賢、今杢左衛門寛満、今八郎右衛門寛利、今八郎次寛衆、千葉草々庵、千葉健之助である。
- 笹森順造は東奥義塾塾長のころ千葉健之助を招聘して学びその統を承けた。
- 笹森建美は師父笹森順造より学び、昭和31年に唯授一人の統を承けた。
- 石崎徹は笹森建美に学び、当流宗家に指名され唯授一人の統を承け、平成29年10月1日神夢想林崎流宗家を襲名した。
1968年11月6日 東京都生まれ 1987年4月〜 早稲田大学剣道部にて剣道の修業とともに小野派一刀流を学ぶ 2009年 第17代小野派一刀流宗家、神夢想林崎流宗家笹森建美直門 2017年5月10日 小野派一刀流免許皆伝 2017年10月1日 笹森宗家より神夢想林崎流宗家に指名 生涯を掛けて先代の残した「円満」を体現する 現在、禮楽堂理事、専修大学経営学部教授、同体育会剣道部顧問
(注)禮楽堂では神夢想林崎流居合のみの教授は行っておりません。小野派一刀流の稽古が相当程度進んでから希望者に教授をします。